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独裁者の危険な素顔~秋葉市政12年 [社会時評]

独裁者の危険な素顔~秋葉市政12

 かねてから感じてきたことであったが、ここにきて秋葉忠利という政治家の素顔があらわになった。独裁者の素顔である。よくもこんな政治家を12年間も放置してきたものだ。市民の責任も大きいが、それ以上にメディアの責任は大きい。

 グーグル動画サイトに寄せられたコメントの異常ぶりは先に指摘したとおりである。秋葉のやってきたことを棚に上げて、もろ手を挙げての「万歳」「万歳」「やめないで」コールのオンパレードだ。こんなことがまかり通るなら、広島は北朝鮮となんら変わりはない。

 なんでこんなことになってしまったのか。メディアがまともに秋葉の政治姿勢を批判してこなかったからであろう。正論をきちんと展開していれば、秋葉はとうの昔につぶれていたはずだ。

 1月8日付の中国新聞には橋下徹・大阪府知事のコメントが載っている。「(動画サイトには)有権者が疑問を書き込むこともでき、それにしっかり答えれば、説明責任についてはなんら問題はない」と言ったらしい。もしこのとおりのことを知事がしゃべったとしたら、「事実をきちんと押さえて発言してもらいたい」と答えよう。その理由は前回のブログを見れば分かるだろう。秋葉市長は自らへの市民の疑問はいっさいシャットアウトしているのだ。こんな一方通行の発信を、あたかも「真実」であるかのように装うのは明らかに危険な行為である。ファッショ的な世論操作だといってもいい。

 橋下知事はかつて、広島・長崎によるオリンピック共催案にJOCが難色を示したとき、「普通の人間だったら感じることをJOCは感じないんですか」といった趣旨のことを発言したと報道されている。この発言も、もし本当であるなら、事実を無視した発言ということになる。JOCはただオリンピック憲章に照らして難しいと言っただけであり、広島市民はオリンピックを熱望などしてはいなかったからである。

 8日の中国新聞にはもう一つ、秋葉に関する小さな記事が出ている。新聞、テレビ6社がインタビューを申し込んだが(当然だろう)、1社だけの要請に応じたというのである。市広報課によると「信頼でき、マナーを守る記者である」というのが、その理由らしい。言ってみれば個人的な趣味趣向に合わせて取材させるかどうかを選別しているのだ。これを逆に言えば、秋葉の嗜好に合わない人間は取材ができないことになる。ここにも独裁者の素顔がのぞいている。

 まったく、こんな愚かな市長を12年間もかついだのは、広島市民はもとより広島のメディアのいまさら隠しようのない恥である。


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