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前原さん、安住さん、あんたが言うかい? [社会時評]

前原さん、安住さん、あんたが言うかい?


 前原誠司・国家戦略相と安住淳・民主党幹事長代行が1027日、石原慎太郎東京都知事らの第三極に向けた動きを評して「選挙向けの野合」と言っていたが、即座に「あんたたちが言うかい?」と思ってしまった。「とにかく政権交代」と言って選挙に勝つことを最優先し、党綱領もないまま政権を握って政策調整もできず、日本をガタガタにしたのは一体どの党だろうか。

 思えば民主党とは、政権取りのための野合の党でしかなかった。振り返ってみよう。鳩山由紀夫は「普天間は最低でも県外」といい「米軍は有事駐留」といい「東アジア共同体」と言った。アメリカは激怒することは分かっているが、これはこれで日本の針路である。しかし、霞が関の日米マフィアはよってたかって鳩山を降ろしてしまった。菅直人は「脱原発」を言ったとたん、周囲から人格攻撃の集中砲火を浴びた。そして野田佳彦の対米従属、番犬、ごますりぶりである。

 国家の柱たる政策は防衛、財政、社会保障、教育―であろう。このうち、防衛、財政、社会保障が180度ぶれたのでは、これはもう党の体裁とはいえない。特にひどいのは「防衛」である。「防衛」を考える場合、当然「安保」をどうするか、と言う問題がある。単に安保維持か即時破棄か、といった2者択一を言っているのではない。しかし、それにしても今の日本、日米安保体制に批判的な勢力がいなくなったのは痛い(日本共産党はいるが)。こうした問題の趨勢を考える場合、批判勢力の存在がバネになってこそ、まっとうな結論が出るというものだ。いわゆる「安保維持」だけが声高な議論になってしまえば、「安保」は限りなく「タブー」になってしまう。そして泣くのは沖縄県民だ。なぜ、「東アジア構想」を石にしがみついてでも残さなかったのだろう。これは民主党という政党の生命線だったはずなのだ。

 こんな体制をつくっておいて「選挙向けの野合」もないだろう。しかし、誤解されては困る。石原新党=第三極の結集が正しい選択だ、と言いたいために、民主の批判をしているわけではない。言い分は正しくても、あなた方に言う資格はないだろ、と言っているのだ。

 じゃあ、どうするの?とタマが飛んできそうだ。しかし、民主もだめ、自民もだめ、だから第三極でいいの?としか今は言いようがない。こんな状況を作った民主の罪は深い。それと、自衛隊は合憲、日米安保堅持と言ってしまった1994年の自社さ政権・村山富市首相の罪も。


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BUN

挙げ句の果てが、たばこの値上げと消費税増税。まったくね、民主に期待した自分の無知を嘆く。謝ってばかりのニュースを見るにつけ、この国に正義は似合わないのかもしれない、などと嘆きたくもなる。
by BUN (2012-10-31 23:28) 

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