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これはリンチに近い愚行 [社会時評]

これはリンチに近い愚行

 

時効になった国松元警察庁長官狙撃事件で警視庁の公安部長がオウムの犯罪と「断定」。一体何のための行動だろうか。してはならない愚行だろう。罪刑法定主義にもとる行為と言わざるを得ない。相手がオウムだから、ということなのか。もちろん、オウムの弁護などする気はさらさらないが、相手が一般人なら間違いなく問題になるだろう。いまさら「クロ」だと言うならちゃんと起訴すればよかったのだ。起訴できないならそれで観念すべきだ。それが罪刑法定主義というものだろう。その一線を超えてしまえば、法律にのっとらない私刑さえ認めることになってしまう。


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コメント 2

syunpo

いったん逮捕しながら起訴できなかった(検察のチェックに受からなかった)のですから、典型的な警察の失敗事例です。懲りもせずクロを印象づける発言を公の席で行なうのは、どう考えても公権力の大暴走。
御指摘どおり相手がオウムなら法治国家の則を逸脱しても許されると思ったのかもしれませんが、このような捨てゼリフに対して、犯人扱いされた側は公式的に抗弁する機会を与えられていませんし(そもそも下手に会見など開いて反論すれば、その存在を世間に晒すことになり、且つメディアのネタになるだけで不利益の方が大きいと想定される。弁護士を雇えば費用がかかる。)、その意味でもアンフェア極まりない「愚行」ですね。
by syunpo (2010-04-02 18:50) 

asa

そのとおりで、抗弁の機会を与えられない相手を一方的に「クロ」とするのはアンフェアではないでしょうか。
by asa (2010-04-02 21:02) 

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