冬山が美しいので「○」~映画「岳」 [映画時評]
冬山が美しいので「○」~映画「岳」
映画「岳」を観てきました。原作は石塚真一の漫画。山岳救助ボランティア島崎三歩(小栗旬)に、山岳遭難救助隊員として配属された椎名久美(長澤まさみ)がからみ、彼女の成長していく過程がドラマの筋立てになっています。
―というストーリーはともかく、雪山がとても美しい映画、と聞いたので観てきました。たしかに、快晴の青空に映えるまっ白な山々は神々しく最高ですね。北アルプスが舞台として設定されているので穂高、槍がひんぱんに出てきます。映画の最後の「協力団体」には八ヶ岳の小屋も出て来たので、おそらくあのあたりでもロケをしたのでしょう。
観ていると、まあ真冬の北アはもう無理として、八ヶ岳か八方尾根か、純白の雪の上を歩きたいなあ、と思わせるような映画でした。 漫画が原作なので登場人物のキャラが立ちすぎることや、長澤まさみは山オンナには見えないなあ、とか、猛吹雪の中の遭難者つり上げは、いくら命知らずのパイロットでも無理だろうとか、しかし今回はそれは言わないでおきましょう。
メーンディッシュは山の風景、と思えばまあ安いものだと思いました。しかし、そうはいってもドラマ自体もややほろ苦い味付けで悪くはありません。みなさんもぜひどうぞ。え? もう観ましたか。
2011-06-04 16:30
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